おそらく、一度は「世界一周をしてみたい」と夢見たことがあるのではないでしょうか。地球儀を指で回しながら、好きな都市に降り立つ自分を想像した人も少なくないはずです。多くの人にとって世界一周は憧れの象徴であり、仕事や学業の合間にふと思い出しては心をときめかせる存在です。
実際、私の場合もそうでした。学生の頃に雑誌で「世界一周旅行記」を目にして以来、いつか自分も同じ体験をしたいと考えてきました。古くから旅は人の価値観を大きく変えるものとされており、世界を自分の目で見て回ることは、単なる観光以上の意味を持ちます。だからこそ、多くの人が「いつか叶えたい夢」として心の中に抱き続けているのです。
この夢が決して手の届かないものと思いがちですが、実はそうでもありません。その事をしって「本当は本当はやってみたい事」は世界一周旅行です。
ファーストクラスで世界一周旅行を!!
世界一周旅行と聞くと、多くの人は「数百万円は必要だろう」と想像するかもしれません。実際、すべての区間を個別に航空券として購入すると、その費用は膨大になります。しかし、航空会社連合(エアライン・アライアンス)が提供している「世界一周航空券」を利用すれば、意外なほど現実的な金額で世界を巡ることが可能です。
このため、長時間のフライトや複数回の移動を伴う旅を考えている方には、特に世界一周航空券がおすすめです。例えば、代表的なアライアンスのひとつである「ワンワールド・アライアンス」では、エコノミークラスが約30万円台から、ビジネスクラスが約60万円台から、そしてファーストクラスでも約90万円台から世界一周チケットを購入できます。通常の航空券を積み上げていくと100万円単位で費用がかかることを考えると、そのお得さは一目瞭然です。
こうした価格設定が可能なのは、世界中に提携航空会社を持つアライアンスが一括で運賃を組み立てているからです。スターアライアンスやワンワールドといった大手アライアンスは、数百もの都市をカバーしており、自分の旅の目的に合わせて行き先を柔軟に組み合わせることができます。長距離フライトが多いルートを選ぶほど、コストパフォーマンスはさらに高まります。
世界一周航空券で気を付けること
ただし、注意すべき点も存在します。世界一周航空券には利用できる航空会社やルートの制限があり、自由に都市を追加できるわけではありません。また、途中で大幅な変更やキャンセルをすると追加料金が発生する場合があり、出発前にしっかりと計画を立てることが大切です。さらに、短期間で多くの国を回ると移動疲れが出やすく、じっくり滞在を楽しめない可能性もあります。
それでも、こうした条件を理解して利用すれば、世界一周航空券は「夢の旅」を大幅に身近にしてくれる強力な手段です。おそらく、世界を一筆書きのように巡る経験を、この金額で実現できる方法は他にはありません。つまり、世界一周航空券は憧れを現実に変えるための最も合理的な選択肢と言えるのです。
世界一周旅行で行ってみたい地域
声を大にして言いたい、行ってみたい世界一周旅行。
行ってみたいのは、南米、北欧、中央アジアです。
南米・アルゼンチンで感じる大自然と情熱
私は世界一周旅行で南米を訪れるなら、アルゼンチンを外すことはできないと考えています。アルゼンチンは広大な国土を持ち、北から南まで実に多様な風景が広がっています。例えば、首都ブエノスアイレスでは、街中のカフェで流れるタンゴの音楽やヨーロッパ的な街並みを楽しむことができ、文化と情熱を肌で感じられます。これを旅の一部として体験するだけで、旅全体に特別な彩りが加わるでしょう。
そしてもう一つは、南部のパタゴニア地方です。氷河が連なるロス・グラシアレス国立公園や、風が吹き荒れる大地に広がる荒野は、日常では想像できないスケールを持っています。こうした風景を前にすると、自分がどれだけ小さな存在であるかを実感できるかもしれません。一方で、移動距離が長く、国内でも飛行機を使わなければならない点は注意すべきポイントです。それでも、多くの人が「一生に一度は訪れたい」と語る理由は、やはりその圧倒的な自然の魅力にあるのです。
北欧・フィンランドで味わう静けさと幻想的な体験
北欧を目指すのであれば、フィンランドはぜひ立ち寄りたい国です。フィンランドには、他の地域では味わえない独特の静けさと、自然と共に生きる文化があります。特に冬の時期に見られるオーロラは、誰もが一度は夢見る光景です。夜空に広がる光のカーテンを目の当たりにすると、長い移動の疲れさえ一瞬で吹き飛ぶように感じられます。
また、サウナ文化もフィンランドならではの魅力です。多くの家庭にサウナがあり、旅人でも簡単に体験することができます。こうした文化は心身を癒やし、長旅の合間にリフレッシュできる貴重な時間となるでしょう。ただし、冬は日照時間が極端に短いため、旅行時期には工夫が必要です。長い夜をどう過ごすかを考えておけば、旅が一層充実したものになります。
カザフスタンで触れる広大な大地と異文化の出会い
そしてもう一つは、中央アジアのカザフスタンです。観光地としてはまだ日本人にあまり知られていませんが、実際に訪れるとその魅力に驚かされます。カザフスタンは世界で9番目に広い国土を誇り、大草原や山岳地帯、砂漠までが一度に楽しめる多様な自然環境を持っています。このように変化に富んだ景観は、短期間の旅行では味わえない発見をもたらしてくれるのです。
首都アスタナ(現ヌルスルタン)では、近代的な建築と伝統文化が共存し、独特の雰囲気を醸し出しています。また、中央アジアならではの食文化や遊牧民の歴史を知ることで、自分の価値観が広がる瞬間を体験できるでしょう。一方で、英語が通じにくい地域もあるため、簡単なロシア語や現地語を準備しておくと安心です。
このように、南米・アルゼンチン、北欧・フィンランド、そしてカザフスタンは、それぞれが異なる魅力を持つ地域です。世界一周旅行でゆっくりと滞在するからこそ、その土地の個性を深く味わえるのではないでしょうか。
ロシアで感じる壮大な歴史と多彩な文化
世界一周旅行で訪れる場所として、ロシアは独特の存在感を放っています。西側の航空券を利用すると行程に組み込みにくい地域ではありますが、それでも足を延ばす価値がある国です。古くからヨーロッパとアジアの中間に位置してきたロシアは、多様な文化や歴史が重なり合い、他にはない魅力を生み出しています。
例えば、首都モスクワでは赤の広場やクレムリンなど、歴史を象徴する建築群が街の中心に立ち並んでいます。鮮やかな色彩を放つ聖ワシリイ大聖堂は、その象徴的な存在であり、世界遺産にも登録されています。こうした歴史的建築物に触れると、帝政時代から現代まで続く壮大な物語を肌で感じることができるのです。
一方で、サンクトペテルブルクは「北のベネチア」とも呼ばれ、エルミタージュ美術館をはじめとした芸術の宝庫として知られています。運河が流れる街並みはロマンチックで、夏の「白夜」の時期には深夜まで太陽の光を楽しむことができます。世界一周の旅の中で、こうした幻想的な体験は心に深く残るでしょう。
ただし、旅を計画する際には注意点もあります。広大な国土を移動するためには鉄道や国内線の利用が不可欠で、移動時間が長くなる傾向にあります。また、ビザの取得や言語の壁といった手続き面のハードルも存在するため、事前準備を怠らないことが重要です。
こうして見ると、ロシアは決して簡単に訪れられる国ではないものの、歴史的価値と文化的多様性、そして広大な自然が一度に味わえる稀有な目的地です。つまり、多少の手間をかけてでも訪れる価値がある場所といえるのではないでしょうか。
あとは行動あるのみ
これまで見てきたように、アルゼンチンの大自然や文化、フィンランドの静けさと幻想的な光景、カザフスタンの広大な大地、さらにはロシアの歴史と芸術に触れる旅は、まさに人生を豊かにする経験といえます。世界一周旅行というと高額で非現実的に思われがちですが、世界一周航空券を活用すれば、ファーストクラスであっても手の届く範囲に収まります。
もちろん、事前の計画や体力面、ルートの制限など考慮すべき点は少なくありません。しかし、それらを理解した上で準備すれば、世界を快適に巡る扉はすぐそこに開かれています。
だからこそ、あとは一歩を踏み出すだけです。金銭的にも可能な範囲で夢を叶えられる今、ファーストクラスでの世界一周旅行に挑戦することこそ、憧れを現実に変える最良の方法なのではないでしょうか。
#ハッピーライティングマラソン
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